地元の雑誌TKARTに、キノコの培地に関する記事が出ていたので驚きました。
キノコ培地の一つとして、とうもろこしの芯を粉砕したコーンコブが使われているのですが、その代替として、竹おが粉をキノコ培地として活用するという取り組みが行われているようです。
キノコの培地に竹は活用できるのか?
竹のおが粉をキノコ培地として使用する場合、菌糸の成長阻害物質である「アグリコン」を多く含む「ヘミセルロース」と言う物質を減少させる必要があるそうです。
その為に、「加色差分解処理(水分解処理)」を行う必要があり、その分析結果が掲載されていました。
結果的には「セルロース」や「ヘミセルロース」、「リンゲン」といった成分が減少するという結果でした。
ただ、「ヘミセルロース」をもっと減少させないと、満足いく結果とはならないらしく、それは処理時間を延長させれば可能だろうとのことです。
竹おが粉を実際にきのこ培地として利用できれば、全国の竹資材の有効活用になります。
お値段的にコーンコブよりコストが抑えられれば良い材料基材になるのでは?
ただ、やはり味や、栽培環境への影響も考えられるの実際に培養してみて、実際の施設の環境で、良いきのこができるのか実験していく必要はあります。
それも今後の課題として、実証的に研究を進めていくそうなので、どういう結果が出るか楽しみです。