ぶなしめじ栽培 発祥の地 南信州
今や全国で気軽に買えるようになっているぶなしめじ
そのぶなしめじの人工栽培の発祥の地をご存じですか?
長野県!
正解です!!
でも長野県って広いですよね?
長野県の南信地域!!
正解!!
でも南信って広いですよね?
飯伊地区!!
大正解!!
今のJAみなみ信州の管轄である飯田下伊那地区が発祥の地と言って良いでしょう。
でもほんとのほんとは飯田市の上郷。
今は合併して飯田市ですが、当初は上郷町(上郷村)が発祥の地なんです。
木村きのこ園のある下伊那郡高森町の隣町です。
飯田下伊那のしめじ栽培農家は「みなみ信州農業協同組合やまびこしめじ専門部」
に所属しているのですがその中で一番栽培農家が多いのも上郷地区です。
さすが発祥の地!
上郷には立派な石碑だってあります。
上郷小学校の前にひっそりと・・・
昔から前を良く通っていたのについ最近存在に気付きました!
掘ってある字もちょっと見にくいですよね。
やまびこほんしめじ 栽培発祥之地 長野県知事 吉村午良 書 |
と書いてあります。
裏側には何か書いてあります。 | 奥の建物はJAみなみ信州上郷支所です。 |
↓
やまびこほんしめじ 栽培発祥の地 やまびこほんしめじは昭和四十五年に 宝酒造株式会社がその栽培方法(宝一号菌)を開発され 当時同社とのビール麦取引の縁と人脈により 上郷農協組合長岩崎清一氏がこの地に導入された 昭和四十七年実用化試験がすすめられ えのき茸生産部会を中心に本格的なびん栽培が模索され 昭和四十八年一月八日に初収穫を見て商業的栽培の第一歩をしるした 以来長野県経済連が宝酒造株式会社と共同で 登録商標「やまびこほんしめじ」をとり なお栽培法特許により生産振興をはかり 県下系統農協農家が一丸となって栽培技術の開発 販路の拡大を進めた 今日生産髙は二二〇〇〇トン 二〇〇億円と驚異的な発展を遂げ 引き続き「宝二号菌」に切替えて更に永続的な発展を目指している ここに先人の勇断と苦難の道を切り拓かれた努力を讃え 初心を忘れることなく長野県きのこ生産農家の繁栄と団結を念じ この碑を建立する 平成二年三月二十二日 長野県経済連 記す |
歴史を感じますね!
ちなみに「やまびこほんしめじ」という商品名は
「やまびこしめじ」という商品名に変わり
いまではそれも使われていません。
恐らくやまびこしめじと言う商品は今は流通していないでしょう。※
やまびこしめじは当時上郷でしか栽培が許可されてなかったみたいなのですが
昭和五十三年、高森町でも生産させてもらえるように上郷に掛け合って
栽培を許可されたのが木村きのこ園の始まりです。
四〇年以上の栽培ノウハウが南信州飯田下伊那地区には蓄積されて在るということです。
ぶなしめじ栽培発祥の地
南信州のぶなしめじを是非お試しください。
※昔は宝酒造さんの種菌を使っていたのでやまびこしめじという商品名を使えていたのですが、
今は農工研の種菌を使っているのでやまびこしめじという商品名は使わないようにしているのです。